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Browning (ブローニング)

Browningといえばハンターの間では猟銃のメーカーというイメージが強いでしょう。
猟銃の場合、メーカーはBrowning Armsと言い、製造元は日本のミロク社です。
トレイルカメラはBrowning Trail Camerasというブランドで展開しています。
他にもハンティングウェアや女性用アクセサリー、寝具まで展開しています。

幅広いマーケットを持っているように思いますが実は猟銃以外はBrowningというブランドライセンスを借りた他社が展開しているビジネスモデルです。Browning Armsはライセンス借用ビジネスを行っています。

日本ではあまり馴染みがないビジネスモデルですがアメリカでは結構あるようでハンティング業界では例えば「迷彩柄ライセンス」ビジネスがあります。RealTreeMossy Oak、最近ではKryptekという迷彩柄が人気です。
ちなみにKryptekをトレイルカメラに使うとライセンス料1台につき約3ドルかかります。

Browning Trail CamerasもBrowningライセンスを借りた英国企業が2013年から展開しています。
トレイルカメラとしての基本性能が高く、米国のトレイルカメラ評価サイトでも常に高評価を得ており、トレイルカメラ市場は後発にも関わらずBushnellに並んで人気があるメーカーになりました。
今年で3代目となる2015年新モデル Browning Dark/Strike/Range は日本ではハイクストアが総代理店となり展開しています。
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Dark       Strike       Range

機種評価も十分に行いメーカーとの縁もあって取扱いを始めましたが、トリガースピード0.67秒、リカバリータイム1秒という性能にトレイルカメラ市場の日進月歩を深く感じました。半年ごとに性能が良くなって、小さくなって、高画質にもなっていくにも関わらず価格も安くなっていく・・・。ユーザーにとっては素晴らしいことと感じるとともに製品開発に資金を投じる市場がそこにはある、と実感します。
日本市場はあまり重要視されませんが、そこはハイクストアが市場開拓を担うべきだと責任を感じています。

SPY POINT (スパイポイント)

SPY POINTはトレイルカメラメーカーについてでも説明した通り、この業界では珍しく(唯一?)カナダで製造されています。次々と新しい製品をリリースし開発意欲も高いメーカーです。

2016年モデルは非常に高性能でトリガースピード0.07秒と2016年現在では最速です。また省電力設計も抜群で動作時間も非常に長く、革新的なトレイルカメラと言っても良いでしょう。

しかし携帯電話の通信網を使って画像を送信するハイクカム SP158-Jのような3Gカメラは良く考えられています。メール転送ではなく自社サーバー上に画像が蓄積されていき、サムネイルで表示され不要な画像をダウンロードしなくても良いシステムです。ソフトのアップデートも頻繁にあり使い勝手良くなっていっています。トレイルカメラの販売だけをビジネスとしている他社と違い、サーバーも契約させるユーザーの囲い込みも功を奏していると思います。実はこうしたサービスはSPY POINTが市場を牽引している形で、そういった面ではマーケットリーダーと言えるかもしれません。

Wildgame Innovations (ワイルドゲームイノベーションズ)

Wildgame Innovations (ワイルドゲームイノベーションズ)はトレイルカメラメーカーとしては新参となり2006年ころから製品を市場にリリースしてきました。ReconyxやCuddebackなど市場をリードしてきたメーカーにとって、そのメーカー名の通りそれは「革新的」なものでした。

それまで安くても200ドル-300ドルという価格帯だったトレイルカメラ市場に100ドルほどの製品をリリースしたのです。

Wildgame Innovations (ワイルドゲームイノベーションズ)は当時のグループ会社に世界No.1スマートフォンメーカーA社の製造ラインを保有している会社を持っていました。そのためデジタルカメラの部品を他社より大幅に安く手に入れることができたのです。そして製造原価を他社の半分以下に抑えることができたためその価格が実現しました。また広告宣伝費も莫大に使い、派手な宣伝やCMなどまさにハンティング市場にイノベーションを起こしたのです。

しかし昨年Wildgame Innovations (ワイルドゲームイノベーションズ)は2014年A Plano Synergy Holdings Companyに吸収合併されます。安さのみでは市場に受け入れられなかったという噂もありました。Plano社はハンティング市場でM&Aを繰り広げ自社で一から製品を開発、製造するのではなく他社を買収して自社の市場規模を大きくすることを選びました。ハンティングブラインドでは世界一有名なAmeristep社、ハンティング用バッグメーカーTenzing社なども参加に入れ、あらゆる製品ブランドを展開しています。

Primos (プリモス)

アメリカではPrimos (プリモス)というとシカ、ヘラジカ、ターキーやオオカミ用のGame Caller(呼び笛)のメーカーとして知られています。日本ではなじみがない製品ですがアメリカのGame Caller市場は大きくGame Callerメーカーもたくさんあります。しかしPrimosほど多くの動物の製品を揃えているメーカーはありません。

トレイルカメラは後発ですが開発意欲も高くTruth Camシリーズを毎年リリースしています。2015年モデルは名称も一新してProof Cam3機種をリリースします。いずれもトリガースピードが0.5秒以下と1秒の壁を大きく超えています。2015年は各メーカートリガースピードを競って新モデルがリリースされていきそうです。

PrimosPC

2015年モデル Proof Cam3機種

ゲームコール、トレイルカメラ以外のハンティング製品も多く、ブラインド(テント型)やデコイなどもリリースしています。製品は多いですが全てハンティング市場に的を絞った製品です。製品の製造はほぼ中国ですが品質管理が行き届いており良い製品を作っています。

アメリカのハンティングショーでもかなり大きなブースを構えているメーカーです。

Bushnell (ブッシュネル)

Bushnell(ブッシュネル)は日本ではトレイルカメラ市場で一番シェアを持っているメーカーだと思います。世界のアウトドアメーカーと言っても過言ではないほど様々なアウトドア・スポーツ用品を世にリリースしています。トロフィーカムは日本にまだ海外製のトレイルカメラが普及していなかったころから一部研究者(マニア?)の間で使われてきました。
昔からトロフィーカム!という方は今も多いと思います。当初は不具合が多かったメーカーですが開発資金力も膨大で8年ほど前からトレイルカメラの製造もOEMではなく自社工場で行うようになりました。

昔から培った技術力を生かして今までReconyx、Cuddebackでしか破ることができなかったトリガースピード0.2秒を2015年モデルで実現しました。これは豊富な資金力と高度な技術力、技術者のリソースが十分という証です。

新モデルのリリース頻度も速く、開発部門にたくさんの予算が割かれている様子もあり今後のトレイルカメラマーケットを引っ張っていく存在になりそうです。

Cuddeback (カドバック)

Cuddeback(カドバック)は創設者であるCuddeback氏が1984年ころから赤外線センサーカメラの開発をスタートしているトレイルカメラ市場の老舗です。
そのこだわりも非常に強く、Reconyx同様トリガースピードの速さには1,2位を争うアドバンテージがあります。そして特筆すべきはそのセンサー範囲の狭さ。これはネガティブな意見ではなくトリガースピードに自信があるからこそできる仕様なのです。センサー範囲も広く、トリガースピードも速い場合、画角に入る(フレームイン)前にシャッタが切れてしまう可能性があります。センサー範囲を極端に狭くし、トリガースピードを極端に速くすることでフレームの中央で確実に被写体を捉えることができます。つまり「数撃てば当たる」の真逆「1発勝負」です。

Cuddebackは現モデルの3世代目のモデル Cuddeback Captureでユーザーの信頼を得ることに成功しました。Captureは赤外線モデルとストロボモデルがありましたが特にストロボモデルの撮影成功率と画質が素晴らしく、国内でも未だにこの機種を愛用しているユーザーも多いと聞きます。
その次のモデル、Attackは期待が大きかったせいもあり、あまり評判は良くありませんでした。
Attackの小型モデルAmbushもあまり良いうわさも聞きません。そして2014年末に満を持して小型でフラッシュタイプを取り換えることができるE&Cシリーズをリリースしました。

Cuddeback製品に共通していることは「センサー狭い&トリガー速いの1発勝負」です。
このこだわりはこれからも持ち続けてほしいところです。

Moultrie (モルトリー)

Moultrieは正式名称Moultrie Feedersと言い、フィーダー(自動餌巻き機)のメーカーです、現在もフィーダーを数多く取り揃えており、トレイルカメラは後発でした。しかしフィルムカメラからデジタルカメラに切り替わる時期にトレイルカメラマーケットに参入しシェアを広げていきます。

トレイルカメラのモデルチェンジは非常に早く、そのマーケットへの投資と開発力は抜群に高いかもしれません。Moultrieのトレイルカメラは少しクセがあります。例えば独自のデータ形式で保存し、専用ソフトウェアではないと開けないプロットモードも存在します。また画角縦がかなり狭く、一見ワイドに見えますが画角横が広いわけではありません。

このクセのため他社のトレイルカメラを使用していたユーザーは最初少し戸惑うかもしれません。しかし逆にMoutrieのトレイルカメラユーザーは他社製品が使いにくいと感じるはずです。

Moutrieは現在、EBSCO Industriesという大企業の一部門です。EBSCO Industriesには他にもハンティング製品部門があり、トレイルカメラだけではなくWild Game製品全体まで手を広げており、Primosと同じようなビジネスモデルです。米国で開催されるハンティングショーでも常に良い場所に大きなブースを構えているメーカーです。

Reconyx (レコニクス)

Reconyxはこちらで書いた通り、唯一米国で製造されているトレイルカメラメーカーです。その歴史は古く2002年から赤外線センサー付きのトレイルカメラを開発していました。現在では数あるトレイルカメラメーカーの中でもパイオニア的存在です。そのノウハウを生かして開発するトレイルカメラは他社を寄せ付けず米国評価サイトでも常にファーストクラスと称されています。中でも特筆すべきはトリガースピード。Rapid Fireシリーズという世代2010年のモデルから0.1-0.2秒という数値を叩き出していました。2015年現在でもこの数値は破られていません。現在も販売されているHyper FireシリーズでもそのDNAを引き継ぎつつも単3電池動作化することで単1電池だったRapid Fireシリーズから大幅小型化に成功しました。
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Rapid Fireシリーズは単1電池稼働でかなり大きかった

そして今年2015年に前作Hyper Fireシリーズリリースから丸6年かかり、待望の新モデルUltra Fireシリーズをリリース。今まで一切触れていなかった動画機能を追加し本体にモニターも追加しました。

動画はFull HD動画を高フレームレートで撮影。採用したチップはA7というGo Proも採用していたものを使うことで高画質なFull HD動画撮影を可能にしました。

しかし失ったものも多く、静止画800万画素とFull HD動画で記録するデータ容量も大きくなり、一つのDNAを失わざるを得なくなりました。それがトリガースピードです。Ultra Fireシリーズはトリガースピード0.8秒。現在の中国製のトレイルカメラも同じくらいの数値を叩き出せるようになっており、最大の特徴が一つ消えてしまいました。しかしそれ以上に得たものも大きく評価を二分しています。

メーカーとしてもサポート体制がしっかりしており、サポートページでは故障原因や修理進行具合を公開しており保証期間内であればほぼ無償で修理してくれる信頼置けるメーカーです。

Reconyx
Hyper Fireシリーズ

HC600
HC500
HC550

Ultra Fireシリーズ

XR6
WR6